飲食業界の問題点と解決策

時代の変化と通信の発達と共に、コミュニケーションの形が変化しています。直接会わなくても、携帯端末やインターネットを通じ世界中の人とコンタクトが可能となり、本当に便利な世の中になりました。合理化も進み、以前なら多くの人手が必要な部分も少人数で出来るようにもなり、時代の進化を感じます。


 同時にこんな事を思います。やさしさ、助け合い、おもいやり、敬う気持ち、本来人が持ち合わせている温かな「心」の部分が影を潜めている事を。その便利な世の中の産物が「心」を潜めてしまう大きな要因の一つではないでしょうか。


 時間さえあれば場所を問わず、携帯電話や端末を見て周りは気にしない。周りを気にしない自分中心にする考えが主流になり、本来持ち合わせている、人に対するおもいやりが影を潜めています。それが当たり前のように世の中に広がり、温かさの薄れた時代に突入。助けが必要な人や苦しむ人が増えているにも関わらず、それにさえ気付いていないのです。自分の事を考える事も大切ですけれども、周囲を見て、助け合いの気持ちも忘れてはなりません。明日は我が身なのです。


 そして、効率重視の合理化、利益重視の経営や権力、そんな考えが気付けば主流となり、多くの人達は、それに頭が支配されています。経営においてそれらは必要なものではありますけれども、必要以上に求めるのは考えなくてはなりません。何故なら、それを求めれば求めるほど心はおろそかになり、苦しむ人が増えるからです。その多くは現場の人達であり、実際、そんな多くの人達をこの目で見てきたからです。
 このページにアクセスして頂いた方ならば、同じ経験をしている人も多いのではないでしょうか。

 
 誰もが持ち合わせている人の温かさは、大切で大きな大きな財産です。人はその財産である温かさに触れるとやさしくなるように出来ています。それを忘れない為にも、一人一人がおもいやりを意識する心が大切なのです。「心」を「経営」に組み込み、満足重視を視点にする事。それを「心の経営」と呼びます。この「心の経営」を世のお店に取り入れる事が、世の中に必要と思うのは私だけなのでしょうか?


 私の仕事は、飲食チェーン店の売り上げ前年比100%超えにする事です。そこには会社全体での取り組みと協力があれば容易ですけれども、中々そうはいかないのが現状です。そこは、従業員と一丸となり、お店、お客様、そして自分の為に精一杯頑張るのです。精一杯やる事で誠意一杯に繋がるのです。

 
 その頑張りが報われれば、お店の売り上げ前年比100%越え、従業員満足度と顧客満足度の充実は間違いなく手に入ります。自身の成績と評価はもちろんの事、会社への貢献も充実する事になります。そんな自分の姿を想像してみて下さい。


 勘違いしてはならない事は、自身の成績と評価は優先するのではありません。あくまでも優先するのはお客様の満足であり、結果的に自身のそれが伴うだけの事です。これを勘違いしてしまうと全く違う方向性になりますので注意が必要なのです。

 これらを踏まえると、飲食業界の改革図式が自然と出来上がるのです。

飲食業界の改革図式

  • ①現状「理想と現実がかけ離れている」

    • 売り上げと経費コントロールに追われる
    • 募集をしても人員が集まらない
    • 慢性的な人員不足で、長時間労働と既存アルバイトへの負担
    • 利益と効率重視の方針で、やりたい事が出来ない
    • 現代世代の人間は仕事への意識が薄く責任感が薄い
    • 辞められては困るので、躾や教育をしたくても厳しく出来ず野放し状態
    • 真面目に働く従業員からの不満が続出し、定職率が上がらない
    • 昇給も殆どなくモチベーションが上がらない
    • 長時間労働で健康的な生活を送れない
    • それでも売り上げ、利益、効率を求められる
  • ②要因「数字に支配され心が影を潜めている」

    • 利益・効率重視の数字経営が主流
    • 人ではなく、駒のように働かなけらばならない労働環境
    • 目先の結果ばかりを求め、内容への意識が薄い
    • 知識過多のマニュアル重視
  • ③解決策「数字ではなく満足に意識を向ける」

    • 決断と行動
    • 視点を結果から内容に切り替える
    • 売り上げではなく満足を目指す
    • 人を大切にする
    • 心基準を使う
    • 売り上げは全てお客様から生まれるを常に頭に置く
  • ④具体的方法「従業員満足度を大切にする」

    • 従業員満足度を優先させる
    • 従業員をもてなす
    • 従業員教育に力を注ぐ
    • おもいやりを持つ
  • ⑤効果「勝手に売り上げが上る」

    • 売り上げが上がる
    • やさしい気持ちになる
    • お客様・従業員・会社全てが喜ぶようになる
    • 「喜びは全てお客様から生まれる」の意味が理解出来る
    • 自身の仕事に胸を張れるようになる
  • ⑥結論「決断する」

    結論を一言で言えば徹底的に「おもいやり」を意識する事です。自分本位であるやさしさよりも、相手本位のおもいやりを意識するのです。
    売り上げを目指す事、満足を目指す事、どちらが誇れる仕事なのか、どちらがあなたの心が温かく穏やかな気持ちになるのかは、目を閉じて胸に手を当てれば分かる事です。
    そして、心が温かなやさしい店長が増えれば増えるほど、喜ぶ従業員とお客様はそれに比例します。「心の経営」を実践すれば、従業員満足度、顧客満足度、売り上げ全てが充実するのです。それは、私の実体験でもあります。
    全てを充実させる根本はおもいやりであり、従業員教育です。その教育のポイント7つを次の章でまとめました。

従業員教育

教育の最大テーマは「自立」

売り上げを上げる為にはお客様をお迎えする従業員教育が大切な部分です。
近年、知識豊富なマニュアル教育が主流なようです。
ここでは、その方法よりも、知識は必要最小限にし「知恵」を生みだす方針とします。
それは、従業員への信頼の証でもあります。
信頼し「知恵」を創造する方針とし、従業員の成長への可能性を広げます。
従業員の成長は、自分自身の成長です。
教育とは理解させ、自立へと導く事が最大のテーマです。
そして、教えることを教わることでもあり、お互いの教育でもあるのです。

教育7つのポイント

  • ①従業員教育の基礎

    信頼と躾を意識、人格形成、土台作り
  • ②最大テーマは「自立」

    個々を把握、教え過ぎない、創造させる
  • ③失敗は成長の元

    受け入れる、おしつけない、否定しない
  • ④要注意人物

    減点法と加点法、成長の壁と糧
  • ⑤勘違い教育

    躾や注意をする、自由と野放し教育の違い
  • ⑥時給を上げる

    評価の形、従業員を優先、教育現場を作る
  • ⑦接客指導のコツ

    お客様は神様ではない、親近感